早稲田大学英文学会 Waseda University English Literature Society

 

早稲田大学英文学会は、これまで60有余年にわたり、本学英文学の輝かしい伝統を継承しながら、さらに百尺竿頭一歩を進めるべく努めてまいりました。日々の研鑽の証しは、何よりも毎年発行される学会誌『英文学』にはっきりとその形跡を残しています。本誌は1950年に創刊され、表紙には坪内逍遙博士の横顔スケッチ画を配し、執筆陣に本間久雄、谷崎精二、尾島庄太郎、その他錚々たる面々を並べて華やかにスタートしました。その後は年に二度、あるいは三度、そして近年では少なくとも年一度の発行を重ねて、ついに103号に至っております。中身は研究論文だけに止まらず、エッセイ、翻訳、講義ノート、また早稲田大学にゆかり浅からぬ先生方の退職に及んでの随想、あるいは追悼の記などもふくめて、まことに多彩な雑誌となっています。文学をカビ臭い書斎にとどめ置かず、広く人生の諸相に結びつけてとらえるという、草創期以来の精神がここになお健在であるといえましょう。大学発行の紀要とは大きく異なる点であります。

本英文学会は、現在およそ200名の会員を擁して、年間の定例活動としては、先の学会誌発行に加えて、教育・総合科学学術院の英語英文学会と合同で開催される大会があります。ここでの研究発表は主に現役大学院学生によるものですが、これには若手研究者の育成という意味合いもふくまれています。文学、言語学、英語教育の各分野において、将来に巣立ちゆく気鋭の研究者・教育者が生まれていくことを願ってやみません。研究発表につづいては、学会の通例にもれず、外部からの講師による記念講演、その後の懇親会、二次会、三次会と進行していきます。本大会では学内外の会員はもとより、大学院や学部学生の積極的参加を歓迎して、常に新風の吹き入らんことを念じつつ、日々に新たな歩みをつづけているところです。

 

早稲田大学英文学会会長 梅宮 創造

早稲田大学英文学会規約

第1条 本会は早稲田大学英文学会と称する。本会の事務局を新宿区戸山1-24-1 早稲田大学文学部英文学コース室内に置く。

第2条 本会は英語圏の文学および言語の研究成果を交換し、会員相互の親睦をはかり、研究者の育成に資することを目的とする。

第3条 本会は前条の目的を達成するために次の業務を行う。
(1)機関誌の発行。
(2)研究発表会、講演会の開催。
(3)その他必要と認められる事業。

第4条 本会は次の会員を以て構成する。1.早稲田大学の英語圏文学・言語研究関係専任教員、およびその退任者のうち本会の趣旨に賛同する者。2.早稲田大学文学部・文化構想学部在籍学生、大学院文学研究科在籍学生、それらの卒業生・修了生のうち本会の趣旨に賛同する者。3.その他、本会の趣旨に賛同し、理事会の承認を得た者。

第5条 本会に次の役員をおく。
(1)会長 1名
(2)理事 若干名
(3)監査 1名

第6条 役員の選出および任期は次の通りとする。1.理事は総会における会員の互選により、会長は理事の互選による。2.監査は理事会の推薦により、会長が委嘱する。3.任期は2年とする。ただし重任をさまたげない。

第7条 本会は年1回定期総会を開催する。緊急を要する場合は 臨時総会を開くことができる。

第8条 本会の経費は次のものを以て充てる。
(1)会費
(2)寄付金
(3)その他

第9条  本会の事業年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるものとする。

第10条 本規約を1998年4月1日制定、施行する。

[付則]
第1条 会員の会費は年額3,000円とする。ただし、学部・大学院在籍学生の場合は1,500円とする。
第2条 入退会を希望する者は、所定の申込用紙に必要事項を記入し、提出すること。
第3条 会費を5年分以上滞納した場合は自動退会者として扱うものとする。
第4条 本規約を2011年9月1日に改訂、施行する。

『英文学』投稿要領

・投稿者は、早稲田大学英文学会会員であることを要する。
・投稿論文は、未刊行のものに限る。
・一回の投稿論文は、日本語縦書きの場合、参考文献などを含めて1万4000字(400字詰原稿用紙35枚)を上限とし、制限を越えたものは受理しない。
 *ワープロソフトは、原則として「ワード」を使用すること。
・日本語論文の場合は、英訳題名、ローマ字表記の執筆者名および総文字数、400字詰原稿用紙換算総枚数を書き添えること。
・日本語論文での英語原著からの引用は、執筆者本人による和訳であること。原文の併記はかならずしも必要としない(ただし査読用として引用の原文を添えて提出すること)。
・英語論文の場合は、参考文献などを含めて4,000語以上7,000語以内とする。総語数を明記すること。
・文学に関する投稿論文は、文献リストの表記法も含め、MLA最新版の書式によること。英語学、英語教育の場合は、所定の書式によること。
・投稿は、原則として電子メールの添付ファイルによることとする。
・応募原稿の採否は、『英文学』編集部に一任する。
・締め切りは9月末日とする(当日消印有効)。